2013/04/02

タイワンリスによる被害が深刻化

東京から鎌倉へ移住してきたころ、春から秋まで鳴き続けるうぐいすの声と共に、リスが電線や木をつたって走り回るのを見て、「のどかだなぁ」などと思っていました。都会ではリスなんか見かけないですし、自然が残っているって素晴らしい、と。

でも、時がたつにつれて鎌倉をはじめとする三浦半島一帯でリスによる食害などが問題になっていることを知りました。家庭菜園とかやっていると全部捕られてしまったり、電線をかじる、樹液をなめるために木の皮を剥いで立ち枯れさせる、建物をかじったり巣を作って出産するといった被害が市内でわんさかと出ているとか。そういえば僕らの家も木造家屋で、しかも外壁やデッキなど木をふんだんに使っているので、虫と共に動物からの被害も防がないといけません。

このタイワンリス、そもそも日本に生息している種ではなく特定外来生物にあたります。つまり放置しておくと他の生物の生存を脅かしたり、生態系を崩す恐れがあるので、捕獲処分すべしということです。鎌倉で他に問題になっているのはアライグマとハクビシン(ただし、ハクビシンは特定外来生物には指定されていない模様)。三者ともよく見かけますね。

農作物に寺社仏閣…神奈川・三浦半島でタイワンリスにかじられる被害が深刻化+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

農作物や寺社仏閣がかじられるなど、神奈川県・三浦半島で特定外来生物に指定されているタイワンリスの被害が深刻化している。県は平成25年度から有識者会議を開催し、生態調査に本腰を入れるが、増加に歯止めがかかっていない。4月以降は繁殖期を迎え、個体数の増加につながることから、各自治体では駆除促進を図る方針だ。
暖かくなって繁殖期を迎えてきているそうです。一見すると可愛い(ような気がする)ので、駆除をすると動物愛護団体から抗議が来たりすると聞いたこともあります。でも、そもそもこういった外来種を野生化させることが問題なのであり、被害を直接経験していないと動物を愛でる人には理解できないところもあるのかもしれません。

幸い、我が家はまだ被害には遭っていないので積極的に駆除するといったことは未だしていませんが、近年とても個体数が増加しているということで、被害に遭う前に何らかの対策を練らなければいけないのかも。

観光で鎌倉へ訪れている人たちは「かわいい~」って写真に撮ったりしていますが、くれぐれも餌付けなどしないようにしてくださいね。

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