2013/03/21

鎌倉第3の都市拠点?

ちょっと前から気になっていた件。

鎌倉に第3の都市拠点をつくるという試みが進んでいることをご存知でしょうか。と、その前に海と山に囲まれた鎌倉、そもそも都市なんか存在したっけという突っ込みはありますかね。

第3というからには既に第1、第2と存在している前提なわけで、まずはそこから。

第1といったらもちろん鎌倉駅周辺のことになります。言わずと知れた観光地鎌倉、なんたって市役所もあるもんねっていうことで。そして第2は大船駅周辺でしょう。ちなみに地元の人以外では大船が鎌倉市に存在することを知らない人も多いとか。大船市なんて無いから。まぁ、大船駅がお隣横浜市との境界上に存在するので、大船駅周辺地域という括りだと横浜も含まれちゃいますが、細かい話は抜きでお願いします。

で、本題の第3の拠点はどこかというと、深沢地域、です。 どこよそれ?という人も多いかもしれませんが、湘南モノレールの「湘南深沢駅」が最寄りの地域です(湘南モノレールって?という人も多いかも。大船から江の島まで遊園地のアトラクション並みにスリリングなモノレールが鎌倉に走っているのです。知らない人はお試しあれ)。雑な説明をすると、大船・鎌倉・江の島・藤沢を結んだ対角線の交わるところ辺り、でしょうかね。

その深沢に旧国鉄の基地があって、その広大な敷地を再開発しようじゃないか、という話が今進んでいるようなのです。正式には「深沢地域国鉄跡地周辺総合整備事業用地」というみたいです。今日もこんなニュースが配信されています。

14年度に公募手続き/鎌倉市の深沢国鉄跡地周辺整備 | 建設通信新聞

神奈川県鎌倉市は、官民連携(PPP)手法の導入による市施行の土地区画整理事業を予定している、深沢地域国鉄跡地周辺総合整備事業について、民間事業者 の選定基準などの大枠を2013年度にまとめ、14年度に事業者公募手続きを始める方向で検討を進めている。12年度に委託した民活手法検討調査を踏ま え、手法や民間事業者へのインセンティブ付与、事業スキームのあり方などを検討した上で、事業者選定に向けた実施方針の策定作業を進める。
計画では住宅はもちろんのこと、商業施設、大学や病院、そして公園などを配置するとかで、たぶん、「環境にやさしい」とか「安心で安全な」とか「省エネ云々」というような耳触りの良いコンセプトと共に議論されているんじゃなかろうか、と誰でも容易に推測できます。でも、鎌倉らしい歴史や文化といった付加価値を伴うものにならないと、周辺住民だけではなく鎌倉市民全体が反発しかねないでしょうね。こういった開発には日本一厳しい(かも)のが鎌倉。

加えて、もう一つ大きなポイントになるのが東海道線の新駅構想。湘南モノレールの湘南深沢駅から西側が今回の該当エリアで、現状モノレール以外はバスしか公共交通機関がありません。しかし、柏尾川を挟んで向こう側を走る東海道線に新駅を作る構想があり、駅ができれば東海道線からもアクセスできるようになる模様。たしかにそうなったら通勤など移動がかなり便利になります。

個人的に懸念しているのは商業施設を作った際の交通渋滞激化。ただでさえ長谷から藤沢へ抜ける県道は慢性的に渋滞しているのに、仮にテラスモールのような集客力のある施設なんか作っちゃうと大変なことになるのが目に見えています。道路整備についてはホント、真剣に考えていただきたい限りです。あと、確か国鉄の跡地から基準値を超える鉛が検出されたとかいうニュースもあったようなので、その辺は次回があれば詳しく。

買い物や都心へ出る時など頻繁に通るエリアの話なので、今後も注目していこうと思っています。

たぶん、続く。

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